トラブル解説~コンセント修理が必要な場合とは

オフィスでコンセントを離床している際に、特定のコンセント口だけ通電しなくなるケースがあります。
原因はいくつか考えられますが、可能性として高いのは2つあり、コンセントの故障・劣化、もしくはケーブルの断線です。これらのばあには、資格を持った作業員による修理・交換が必要になりますので、電気工事業者への修理依頼をしましょう。
今回の記事は、コンセントが通電しなくなった時の対象法について案内します。
▶目次

1、コンセントが通電しない2つの原因

トラブル解説~コンセント修理が必要な場合とは
特定のコンセント口のみ利用ができなくなった場合にはコンセントの故障・劣化、もしくはケーブルの断線の2つの理由が考えられます。

コンセントの故障・劣化

特定のコンセント口のみ通電しなくなった場合の原因として最も可能性が高いのは、コンセントの故障、もしくは劣化です。
長年使用していると、コンセントが劣化して、使用に問題が生じる可能性があります。一般的にコンセントの寿命は10年といわれています。あくまで目安でしかありませんが、長年コンセントを利用している際には注意してください。
また、環境によっては長年使用していなくても劣化や故障が生じやすくなります。
特に大敵となるのが、ほこりや油、水分です。これらの「異物」がコンセント内部に入り込むと、そのまま故障のリスクにつながりますし、場合によっては火災や漏電を引き起こすこともあります。

ケーブルの断線

コンセントの電力は、フロアの分電盤からケーブルで壁コンセント、あるいは床下コンセントまで供給されます。
この分電盤からコンセントまでのケーブルが切れてしまったり、コンセントとケーブルの接続が外れてしまったりした場合には、コンセントが断線してしまいます。
原因はまちまちですが、例えば大きな地震や振動によってケーブルとコンセントが切断されてしまうことは起こりうることです。

2、コンセント修理の対処法とコンセント故障の予防法

トラブル解説~コンセント修理が必要な場合とは
コンセント修理時の対処法とコンセント故障を予防するための対策について紹介します。

電気工事業者に依頼する

コンセントの修理作業は、電気工事士という資格が必要な作業です。
必ず、電気設備業者に依頼するようにしてください。
コンセントの工事は、火災リスク、感電リスクがあるため、作業が簡単そうに思えても絶対に手を出してはいけません。
また、コンセントが過熱している際やプラスティックのカバーが変形している際などは、絶対にコンセントに触れないでください。コンセントに触れたことが原因で感電されたりやけどされてしまったりしたケースは非常にたくさんあります。
注意点として、特に気を付けていただきたいことは、分電盤を見るときのことです。ブレーカーのスイッチの確認や配線の目視での確認程度でしたら問題ありませんが、基盤や分電盤周りの配線について自身で触って確認されるのは感電のリスクがあります。必ず専門の電気工事業者に見てもらうように徹底してください。
修理の工事内容ですが、コンセントの劣化・故障の場合にはコンセントの交換、ケーブルの断線の場合には接続しなおしといった作業になります。

コンセント周りは常に清潔にしておく

コンセントの周辺がほこりっぽい時には、小さなほこりがコンセント内に入り込みやすい原因になってしまいます。
また、コンセントのプラスティックカバーの表面や電源プラグに汚れが付着している場合も同様ですので、常に清潔にしておきましょう。
コンセント周辺に、紙などの燃えやすいものが乱雑に置かれている状態も非常に危険です。オフィスの場合には、どうしても紙を多く使用することになると思いますが、コンセント周辺にはあまり置かないように意識しましょう。

正しい用途で用いる

過度に電力を利用すると、熱を帯びるので非常に危険です。一般的にはブレーカーが落ちてしまうことが多いですが、瞬間的にブレーカーが落ちずに危険な状態に陥ってしまうこともあります。
同様の理由によりタコ足配線も非常に危険です。
タコ足配線をせざるをえなかったり、電力量が不足していたりする場合には、コンセントの増設を検討しましょう。

3、まとめ

故障や劣化・ケーブル断線時の修理依頼方法や考え方について解説しました。
コンセントはとても身近であり、使用できて当たり前の機器です。したがって、日常的にあまり故障や劣化のリスクについては考えられないかもしれませんね。
ところが、平均耐用年数が10年というデータもあり、決して壊れないものではありません。
長く安全に使用するには、清潔な場所で正しく利用することです。
ここでは、通電しない2つの原因を紹介しましたが、電気機器が使用できない原因はさまざまです。迷ったときには電気工事業者に相談するようにしてください。

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